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2018.02.07.Wed

カテゴリー:インタビュー『商い暮らし』古くて新しい不動産の活かし方について G.U.styleさんに聞いてきた!

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-今回のインタビューのお相手は、店舗付き住宅の賃貸・売買情報サイト「商い暮らし」を運営する株式会社G.Ustyleの小薬さんです。

 

 よろしくお願いいたします。

 

 まず、出会いのきっかけは、僕が面白い不動産業にまつわるサイトがないかなと探しているときに目についたのが「商い暮らし」というワードでした。

 

 なんともほっこりするワードでありながら聞きなれない、興味の惹かれるものですぐにお話を伺いたいと思いました。

 

 

 

「商い暮らし」とは

 

 

−サイトで「商い暮らし」とは「商い」の場で暮らし、「暮らし」の場で商うことであると紹介されていますが、改めて「商い暮らし」とはどのようなコンセプトのもので、小薬さんが提供あるいは提案されようとされているサービスとはどのようなものか教えていただけますでしょうか。

 

 

GU) お問い合わせ頂きありがとうございます。ほっこりとしたい人が反応するようなサイトにしたかったので、反応頂き嬉しいです。

 

 約6年前の起業したての頃、シャッター商店街によくある店舗付き住宅(1階が店舗、2階が住宅のような建物)を見ていて、自分がそんな場所で暮らし、1階で商いをしたら、友達が集まったり、知り合いが増えたり、きっと面白いコトが起きるに違いない!と思ったのがきっかけです。

 

 自分と同じような環境で職住近接を望んでいる人や、新しいことを始めたい、実はやりたいことがある、と考えている人は絶対多いはず、と考えました。

 

 そこで、そういう店舗付き住宅という不動産だけの紹介サイトをつくりました。

 

 賃貸、売買を問わず物件紹介をしています。

 

 また、楽しそうに商い暮らしをしている人を「商い暮らしびと」と呼び、物件を探している方の具体的なイメージの参考になれば良いなと思ってます。

 

 

-「商い暮らしびと」ですか。これまたほっこりすワードですね笑

 

 昔はそんな人がたくさんいて小さいながらも商売をしながら生き生きと生活していたと思うんですが、いつの間にか都会から姿を消しましたね。。

 

 具体的にはいつからサービスを始められて、これまでどれくらいこのサービスを通じて商い暮らしを始められた方がいらっしゃるのでしょうか。面白い事例があれば、それも交えて教えてください。

 

 

GU) 2016年の夏に正式オープンしました。まだまだマッチングの数は少ないですが、ニーズは確実にあると感じております。

 

 休みの日に趣味のコーヒーをお客さんに提供したい、写真スタジオ兼作業場が欲しいカメラマン、銅製品の制作・販売したいので音を出して良いアトリエなど、皆さんがやりたい「商い+暮らし」のアイデアを既に持っているのです。

 

 

   

 

 

-なるほどですね。

 

 日本国中、都心部を除いてどんどん空き家が増えています。

 

 そしてこれからもどんどん増えていくことが予想されます。

 

 そんな空き家のオーナーあるいはその相続人にとってもメリットのある話となるのでしょうか?

 

 

GU) どうせ貸せない、と思っている物件も見る人によっては宝物ということも多いのをオーナー様にわかって欲しいです。

 

 壊して建て直すだけがすべてではなく、建築コストを掛け過ぎなくても、アイデアや使い手によって建物が生き返るケースが多々あります。

 

 

 

変わる価値観、これからの店舗付き住宅

 

 

-僕が子供のころには、例えば1Fが駄菓子屋さんや文房具屋さんでその店主であるおばあちゃんは2Fを生活の場にしているようなケースが町のあちらこちらでみられました。

 

 ただ、時代の変化の中でこのような小規模な店が商売を成り立たせることが難しい時代となり随分このようなお店は閉店に追い込まれ、お店部分にはシャッターを閉めて、生活はその奥のスペースで継続しているようなケースが増えたのではないかとおもいます。

 

 小薬さんは、このような状況が今後は好転していく、あるいは全く違うものを組み合わせることでこのような不動産を蘇らせることができるとお考えなんでしょうか?

 

 

GU) はい!

 

 立地が悪く、裏通りにあるショップでもSNSなどで集客はできます。

 

 人口が減っているのに大量生産なモノはナンセンスですし、誰がどんな想いでつくったモノなのか、どこのどんなお店で買ったのかなどストーリ性のあるモノが好まれる時代です。

 

 東日本大震災を境に大切なものは何かを皆が気付き、優先順位が変わってきたのでしょう。

 

 副業がOKな大手会社があったり、リモートワークができたり働き方も変わってきています。

 

 その余裕ができた時間を自分コトに費やしたり、諦めかけていて本来やりたかったコトを始動したり、と何かのきっかけになる可能性にもなります。

 

 例えば自宅の1階に余白のスペースがあったとして、そこで好きなことをして良いとしたら、、、と妄想すると、皆さん何かしらあると思うんです、やりたいことが。

 

 本業ではなく、小商いや、趣味に使ってもよいスペースがあったら、もっと豊かな生活が送れるのではないでしょうか。

 

 自己表現の場であったり、コミュニケーションの場として考えれば、すべての人において稼業や商売として成り立つ必要がないのです。

 

 

 

−いや、これは本当にその通りだと思います。

 

 ともすれば拝金主義傾向が強まりすぎて厭世感に満ちたいまの世の中において、明らかにこれまでとは異なる価値観が増幅してきていますよね。

 

 最近の人気の書籍を読んでいると、経済・金融・お金よりも価値・信頼・コミュニケーションがより重要になってくるというような文脈をよく目にします。

 

 

 

店舗付き住宅のメリットと活用法

 

 

-話を戻して、無理やり税金の話につなげて考えますと、お店と住居がセットになったいわゆる併用住宅については、その居住用割合が2分の1以上であれば「固定資産税の住宅用地の課税標準の特例」を100%受けることができます。

(居住用割合が4分の1以上2分の1未満の場合は50%適用可)※地上4階建て以下の場合

 

 自宅とお店を別々の場所で所有するより、固定資産税の負担を軽減することができ、このような観点でみると「商い暮らし」は非常に理に適っていると言えます。

 

 また、最近の税制改正により中古不動産の活用を意図した減税制度がたくさん整備されてきています。

 

 具体的には、バリアフリー改修工事、多世帯同居改修工事、省エネ改修工事、耐震改修工事、耐久性向上改修工事について、それぞれ細かな要件があるものの所得税が減税される制度があります。

 

 海外に比べて日本の中古住宅市場は大きく遅れていると言われますが、もっともっと税制面からのバックアップがあれば、中古住宅を安く買ってきて自分のニーズに合わせたリフォームをするということがもっと拡がりを見せるんだと思います。

 

 

 ※現状の住宅関連の減税制度を一覧にまとめていますので参考に

 

 

  

 

 

 そのほか、「商い暮らし」のメリットを教えてください。

 

 

GU) 無理やりですね(笑)

 

 税金の話ではないですが、1階で将来的にカフェを営もうとしていた方が自宅として店舗付き住宅を購入し、現在は1階部分を賃貸することで、住宅ローンのほとんどをまかなっているとのことです。

 

 無料で家に住んで、その間に出店資金を貯める、理想的な話です。

 

 既に「商い暮らし」をしている人に共通していることは、皆さん生活を楽しんでいることです!

 

 仕事とプライベートの境が無いという方もいますが、自分が好きなことをやっているのですから、楽しくないはずはありません。

 

 そのような暮らしをする人が増えれば、街のシャッターが開き、その通りが、行き交う人が、元気になると信じています。

 

 

 

−最近注目をあつめる、民泊やゲストハウスについても自分自身もそこに住みながら営業するスタイルで可能かと思いますがいかがでしょうか?

 

 

 

GU) 自然と世界中に友達ができて、毎日が楽しそうですね!

 

 宿泊に来る外国人も、そういった日本人とのコミュニケーションは欲していると思います。

 

 実は、台東区で「商い暮らし」を体験できるような、民泊のようなプロジェクトを進めているのでお楽しみに!

 

 

 

−もうプロジェクトが動き出してるんですね。

 

 また詳細が決まれば教えてください!

 

 しかし、実際築年数が相当経った店舗付き住宅を民泊やゲストハウスにするには、物件に検査済み証がなかったり、古くて基準を満たさない等の障害もやはりあるんでしょうか。

 

 

 

GU) その障害はほとんど無いと思います。

 

 違法増築をしてしまっている物件などはそもそも…ですが、

 

 本来の建物用途が住宅、店舗となっている物件がほとんどだと思いますし、用途を変更する部分が100㎡以下であれば建築基準法に基づく手続きも不要です。

 

 

 

−なるほど、そうすればそのような活用の途もありそうですね。

 

 民泊新法のスタートを間近に控え、忘れ去られた店舗付き住宅にもスポットライトが当たる可能性がありますね。

 

 最後に、店舗付き住宅のイメージを持ちにくい方のために、いま実際G.U.styleさんで売り出し中の店舗付き住宅をご紹介していただけませんか?

 

 

 

 (ご紹介いただいた物件)

 

 

 ※販売図面が小さいので興味のある方はぜひ直接お尋ねください。

 

 

 ちなみに間取りが驚異の「7LDDK+店舗」︎!

 こんな間取り初めて聞きました笑

 

 店舗スペースも20帖ありますので小商いするには十分なスペースです。

 

 たしかに、ここで趣味と実益を兼ねて「あんなことをしよう、こんなこともできるかな」と妄想するだけで楽しいですね。

 

 不動産のオーナー側は、「こんな物件どうせ売れない、貸せない」と考えることなく色んな活用を考えればいいですよね。

 

 そして、ご自身で活用できなくてもきっと活用してくれる新しい感覚を持った人がいるんで諦めずにG.U.styleさんのような不動産屋さんに相談してほしいと思います。

 

 本日は、お忙しい中本当にありがとうございました。

 

 

 


 

[小薬’sMaxim]
 

・店舗付き住宅は活かせる人に活かしてもらえ!

 

・職住同居・職住近接を望むなら店舗付き住宅が面白い!

 

・面白い中古物件を購入して自分流にカスタマイズすれば、所得税の優遇規定が使えることもある!

 


 

 

【会社紹介】

株式会社G.U.style

所在地:東京都大田区東雪谷2-21-1

TEL:03-6425-7283

WEB:http://a-kurashi.net/

 

 

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